計装化・再現性

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計装化で何が分かる?


通常の衝撃試験では、サンプルが「破壊されたか」のみを評価しますが、計装化システムを搭載することで、肉眼では見えない緻密な衝撃データをとることができます。例えば、どれぐらいの速さに達するとどれぐらいの吸収性能を発揮するかといったデータを数値・グラフで可視化します。また、高速ビデオ撮影や温度チャンバーを併用することで、さらに詳細な物性データを収集することが可能になります。

さらに緻密なデータ

01.さらに緻密なデータ。

衝撃を数値化して破壊される工程を知る。

計装化をすることで衝撃試験の結果をより詳細に分析することができます。試験を数値化するだけではなく、複数の試験結果をグラフ化し、分析することが可能です。
同じ衝撃値を与えた際の亀裂の広がり方や破断スピードの差異を材料別に分析できるので比較分析も容易です。

衝撃吸収力の違い。

同じ衝撃を加えた場合でもAとBでは衝撃の受け方が異なります。Aは衝撃後、すぐに破断しましたが、Bは衝撃後に少し粘ってから破断しています。
Aは鋭い破断面を残す傾向にありますが、Bは比較的滑らかな破断面になります。人が触れる機会の多い製品はBの材料を選択したほうがよいことが計装化によってわかります。

衝撃を「可視化」する意味

02.衝撃を「可視化」する意味。

高速ビデオとの連動測定。

材料によっては破断に至るまでのスピードが異なります。
例えば炭素繊維強化樹脂(CFRP)のように、たわむことなく高速で破断する材料は肉眼では捉えきれません。計装化をすれば、高速ビデオに加え、クラック先端を自動追尾する機能でさらに詳細なデータを把握することができます。

条件の再現性とは

03.条件の再現性とは。

過酷な環境下を試験チャンバーで再現。

-70℃~200℃までの温度条件に対応した試験を行うことができます。普段は強靭な材料であっても、低温下では耐久力が著しく下がることも。逆に高温下で伸びやすくなる材料もあります。