プロテクター試験

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プロテクター試験

試験方法


一定の高さからストライカを自由落下させる方法。試験片が吸収する衝撃エネルギーを計測します。人体保護用プロテクターや精密機械の梱包材に適した試験になっています。

規格

・EN 1621-1

・EN 1621-2

プロテクター試験

大事なのは落下位置!

ただ落下させるだけのように見える落球試験ですが、より精度のよい試験結果を残すためには落下位置を完璧に固定することが重要です。プラスチック製品は特に成形時の金型や環境により部品箇所によって強度が異なるためです。調査したい箇所に何度も同じように衝撃を与えて強度を測るために落下位置をレーザーポインターで示すことができる機体もあります。

表面に傷がついていなさそうでも…

CFRP(炭素繊維強化樹脂)といった複合材料は強度が高いことで知られています。しかし繊維で母材を補強するという構造上、繊維と母材の間に傷が入ることで極端に強度が弱くなることがあります。特に層で構成される複合素材は、層間剥離といって層同士の接着が剥がれる現象が起こります。こういった材料は引張試験には強くても落下や圧縮に弱い傾向にあります。単に強力な材料であっても、製品に適した材料であるとは限らないのです。